がんと診断されたら

【がんになったら仕事は辞めた方がいい?】仕事と治療の両立について

ジュン

がんと診断され治療が始まると悩みのひとつになる仕事の継続。

[chat face=”man2″ name=”患者さん” align=”left” border=”blue” bg=”none”]治療が始まると仕事を続けるのが難しいからやめた方がいいのかな?[/chat]

そんな相談を受けることも多いんですね。

まず最初にお伝えするのは

[chat face=”IMG_3632.png” name=”ジュン” align=”right” border=”red” bg=”none”] とりあえず仕事を辞めるのはやめましょう!
治療と仕事を両立しながら続けられる方法を一緒にを考えていきましょう[/chat]

治療を続けるにはお金が必要!
生活をするにもお金が必要!

収入源を安易に手放さないことが大切です。

自分の治療内容を正しく理解する

治療が始まる段階ではどんな治療をどんなスケジュールで行っていくか
治療で起こる副作用はどんな種類のものがどの程度出現しやすいか

これらは治療が始まる前に医師や薬剤師、看護師から説明があります。

説明を聞いただけでは全くイメージできないと思いますが、今後の仕事継続を考えていく上でとても重要な情報になるので説明用紙やメモなどはしっかり残しておきましょう。

会社にどこまで病気のことを話すのか

治療と仕事を両立していくためには会社の協力も必要です。

自分の病気のことを会社に伝えたくないという人もいますが、仕事を続けていくことを考えるならば病気のことを伝えて相談する必要があります。

がんに罹患する人は40代前後の方も多く、仕事と両立しながら治療を続けている人も増えています。

国も両立支援に力を入れ始めました。

治療のために仕事を休む時間はどうしても必要になるので、最低限どこまで会社に伝え相談していくかを考えていきましょう。

まずは有給休暇を利用する

治療前にいきなり退職を考えるのはやめましょう。

治療を始めてみないことには治療中の体調変化はわかりません。

最初は有給休暇などを利用して休職できるならそうしましょう。

初回の治療が終わると、治療後から次の治療までの体調変化がなんとなくわかってきます。

2回目以降になれば体調変化に合わせて生活リズムを立て直すこともできるようになります。

そこで仕事に復帰した場合を想定することも考えられるようになります。

治療を続けながら仕事も継続できそうなのか、ここで就業継続を考える最初のタイミングがあります。

体調に応じた配置転換が必要か

業務内容によっては軽作業などの業務に配置転換をしてもらえないか考える必要があります。

化学療法は点滴を受けるだけなのにかなりの体力を消耗します。

それはさまざまな副作用があるからです。

  • 嘔気・食欲不振→食事が十分摂れない
  • 疲労感・倦怠感
  • 不安・不眠→副作用ではないが治療に付随している

土木・建築業や集配業務、サービス業、立ち仕事など、体力勝負の仕事に従事している人はたくさんいます。

[chat face=”man2″ name=”患者さん” align=”left” border=”blue” bg=”none”]事務仕事ならできるけど
今までの業務ではとても続けられないな[/chat]

業務内容の変更が可能かどうかは就業継続においてはとても重要な事柄になります。
会社と相談して軽作業の業務に配置転換してもらえるかどうか相談しましょう。

可能なら休職する

軽作業への配置転換が難しい、また有給休暇をすべて消費してしまったとき、そんなときは傷病手当を受けながら休職することを考えます。

傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。

引用 全国健康保険組合 協会けんぽ

傷病手当が貰えるかどうかは加入している健康保険によります。

国民健康保険の場合は支給を受けられません。
ご自分の健康保険を確認しましょう。

そして支給を受けるためには条件があります。
おおよそがん患者さんはこの条件に当てはまると思います。

  1. 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
  2. 仕事に就くことができないこと
  3. 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
  4. 休業した期間について給与の支払いがないこと

支給を受けられる期間は同じ病名では最長で1年6ヶ月です。

利用できる制度はなるべく利用して生活の基盤を崩さないようにしていきましょう。

傷病手当の期間が過ぎても復職できないとき

病気になって1年半以上が経過すると障害年金を受給できる可能性があります。

傷病手当の期間が過ぎても仕事に復帰できない場合は、通院している病院の相談室で相談してみましょう。

利用できる制度を活用しても復職が難しいとなったとき初めて退職を考えます。

ここまでは安易に退職せず、会社に身を置いたまま利用できる制度を活用するようにしましょう。

また自営業の方は国民健康保険の場合が多いので、そもそも傷病手当の支給を受けられないということになります。

その場合も経済的困窮に陥る前に相談室で相談することをお勧めします。

がんになったとき仕事を辞めようか悩んだときのまとめ

これからがんの治療が始まるという段階のときは、仕事を辞めることはお勧めしません!

[box01 title=”仕事を辞めようか悩んだときのまとめ”]1.有給休暇を利用して休職する
2.傷病手当金の支給を受ける
3.障害年金の受給が可能か相談する、退職を考える[/box01]

日本では生活保障の制度が整備されています。

治療を受けながら仕事の継続が可能なのか、復職が可能なのか、やはり復職は難しいから退職を考えるのか、時間をかけてゆっくり考えていきましょう。

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